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【HRの魅力と誇り】その5.バウ(Bow)

 

細部にわたり経験を反映しています

『本当のヨットはHRだよ』 とはベテランのヨットマンからよく聞く言葉です(ありがとうございます)
ではHRは他のヨットと一体何が・どこが違うのか?
これから十数回にわたり、1つずつご紹介してまいります。

【HRはここが違う】

その5:バウ (B0w)

写真のようにバウ(ステム)の形には大きく分けて2通りあります。
左:垂直に近い切り立ったステムとそれに続くフラットなボトム
右:斜めに沈み込んでいくステムとそれに続くVボトム

最近のデザインの船は殆どが左の『垂直バウ』です。
その理由は少しでも長く水線長を稼ぐためです。
ではなぜ水線長を稼ぐ必要があるのか?と言いますと、その船の『計算上の最高速度』に
水線長が大きく関係しているからです。
√水線長(フィート)×(約)1.34=最高速度 (但しプレーニングやサーフィングなどで抵抗が  減ったり大きな外力が加わった場合はまた別です)

ここで大事なのは『計算上の最高速度』であって、微風時の微速から強風時の高速まで
常時速くなる訳ではありません
しかも限界最高速力まで達するには、その船の持つポテンシャル(性能)を100%引き出す事が出来る優秀な乗り手が、マストやリギン類・セール・セーリングテクニック(ハンドリング・ボートコントロール)を完璧にこなす必要があります。(残念ながら私には無理ですが)
車で言うと F1レーサーやメーカーのテストドライバーのような方達ですね、ポテンシャルを
100%引き出す事が出来るのは。

欠点は波が出てきてピッチング(上下揺れ)が激しくなってくると押さえが効かない事です。
平らな板を水面に対して垂直に立てて、上下させている様子をイメージして下さい。上下動に対しての抵抗がほとんどありません。

右の船はHR40です。
斜めに沈み込んでいくステムと上に行くほど幅広くなっているバウは、向かってくる波に対して
上下動を抑える抵抗が働きます。
そしてV型のボトムはパンチングの波を切り裂きます。バウのボトムがフラットではパンチングの衝撃が大きいのです。

長距離航海で何時間も何日も時化られた時の体力消耗や精神的疲労を考えると、
1回の波の衝撃や上下動の衝撃が仮に0.1%でも軽くなれば、時化が長ければ長いほど結果として乗り手が受けるダメージが少なくなるのです。

長距離航海用を謳う船のバウはほぼこのような形状をしています。

【注】船の写真は単に形状の違いの説明の為に使用しました。船の設計コンセプトや目的・購買層の好みや乗り方の違い等があります。どちらが良い悪いの比較ではございません。

 

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